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原子燃料工業株式会社熊取事業所 見学記

アザラシさんの報告第5弾!

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2014年4月5日 京大原子炉実験所の一般公開を見学したあと、その向かいにあるという原燃の見学に向かいました。

向かいと言っても歩くとなかなか遠い。
上牧行動御大二名は歩くのも遅れ気味。
実験所の敷地をぐるっと回って、正門の反対側、職員用宿舎が見えるところまで来てやっと到着。

門に入るとお揃いの作業服を着た皆さんが営業スマイル全開で我々を出迎えてくれる。

でも作業服着て帽子を被っているのに、女子で前髪を両脇に2本長く垂らすのは止めてくれ!安全に清潔に作業するための作業服の意味がないじゃないかっ!
・・・と日頃の癖がつい出てしまいました。閑話休題。

手続きを済ませると、「飲み物券、クッキー券、ゲームおまけ券」まで付いたパンフレットが布製手提げ袋に入っていた。
飲み物とクッキーを飲食しながら、工場見学の順番を待つ。

工場に入ると、持ち物は全て預けさせられるので、私も「絶対!原子力戦隊スイシンジャーvs怪人小出男」バッヂと「NoNuke」バッヂをつけたカバンを預ける。
もちろん写真撮影はできません。

この工場は、燃料集合体を組み立てている。
イエローケーキ(二酸化ウラン)を購入し、ペレットに焼き固めて、ジルカロイド棒に封入し、燃料棒を集合体にして、輸送用コンテナに入れる、という工程。
実験所からここに着くまで歩きながら「遠い遠い」と連呼していた御大二名は、説明を聞くうちに俄然いつもの調子を取り戻し、質問に次ぐ質問責め。
でもね、結構企業秘密が多くてね。

例えば「イエローケーキの価格はどのくらい?」と聞いたら、「それは秘密です。」でも、「貴金属よりも高いくらいです。」とも。
「焼き固めたペレットに欠陥がないかどうかを目視で確認する、ということですが、作業する方の被曝量はどのくらいですか?」と聞いたら、
「年間0.1mSvくらいですから安全です。」との答え。

そういえば、展示室にあったポスターには「放射線の影響」として「100mSv以下では臨床的に影響は認められていない」と言い切ってありましたっけ。

この工場では、加圧水型原子炉の燃料集合体を作っている。
東海村にある工場では沸騰水型原子炉の燃料集合体を作っている。
「この工場で作られた燃料集合体は、どの原発に運ばれますか?」と聞いたら、当初担当者はもごもご口ごもっていたので「若狭湾ですか?」と聞いたら「そうです。」って。
「陸路ですか海路ですか?」って聞いたら、「それは秘密です」との答え。

来年ここでこんな質問したら、質問した方も「秘密保護法」の「教唆(そそのかし)」にあたるとして逮捕されちゃうのかな。ぎゃー。

「今原発は一基も稼働していませんが、この工場は動いているんですか?」と聞いたら「工場は動いていません。」との回答。
そして「早く再稼働してもらわないとね。」と、さらり!と笑顔でおっしゃる。
え?あまりにもあっさりとおっしゃるものだから、こちらが慌てちゃったですがな。
何かフォローしなくては!と慌てて「で、でもここの技術は他の分野にも応用できるんじゃないですか??」なんて聞いてみた。
そしたら「そうでもないんですよ。」とのお答え。
ああびっくりした。

見学者は、家族連れとか高校生の集団が多かったような。

工場が止まっているせいなんだかなんだか、従業員全員総出じゃないですか?というくらい大勢の方がいました。
みなさん「こんにちは~」とか笑顔に溢れていましたことでした。

帰路、上牧行動御大二名は、あれほど「遠い遠い」と連呼していたにもかかわらず、「来てよかった!」とのことでした。よかったよかった。
原燃でクッキーを食べただけだったので、でも、もう「つろぎ」のランチタイムは終わってしまっていたので、実験所の正門前にあるお好み焼き屋さんに入りました。
おでん定食は特大の具が五個選べて、ご飯が重箱にいっぱい入って、味噌汁付きで750円でした。
お店のマッチをもらったら、そこの住所は「熊取町原子炉通り」だった!

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